主人公ステファン&チャオを捉えた<貴重な原画5点>
制作の舞台裏を語る<スタッフ陣のコメント>が到着!

公開されたのは、主人公・ステファンの豊かな表情やキュートに微笑むチャオの姿などが描かれた、合計5点の原画。原画に残されたスタッフのメモ書きからも抜かりないこだわりが伝わってきます。
本作では総作画枚数10万枚超えの超緻密なアニメーションで表現される多様な人間模様や恋の物語が大きな見どころの一つ。計算し尽くされたアニメーション誕生の背景について、監督は「アドリブが多く上がってくることが多かったのですが、そういうものを楽しみに作っているところもありますし、それを殺してしまうとこの作品の味や良さというものがなくなってしまいますよね」と振り返り、制作現場で生まれる“アドリブ”も積極的に採用していたといいます。

「いっぱい描くのって大変ですからね。忙しい中で皆さん受けてくださって、それでやってきたことは無下にできなかったんです。(キャラクターデザイン・総作画監督の)小島さんの立場からすると、(素材が)いっぱいある有り難さがありつつも、画としては整えなければいけないという大変さはあったと思います(笑)」と当時を回顧。


一方、小島は「STUDIO4℃だからこそ、“このくらいはいいだろう”という良い意味で自由度があったので、他の作品ではできないことをやろうと思って挑みました」と“自由さ”が大きな武器になったことを明かします。「今回に関してはアナログでやりたかったので、鉛筆で描きました。『海獣の子供』を観て鉛筆の良さを感じたので、なるべく鉛筆でいきたいなと思いまして…。原画を描くときも、キャラクター表も、ティザーも全部鉛筆で。この作品には鉛筆のタッチのような、生きている感じが必要でした」とこだわりをコメントしています。

スタッフ陣の並々ならぬこだわりと挑戦によって生み出された本作。何度観ても新たな発見がある本作を、ぜひスクリーンでお楽しみください!